株式会社須藤電機製作所は、従業員が50名ほどの中小企業ですが、創業100年の歴史を持つ会社です。

20世紀以来、私たちの世界の経済・産業・社会は大きな発展を遂げました。その大きな原動力となったのがエレクトロニクスの発達です。大きなエネルギーを必要とする重工業の分野から、微小な電気信号を扱う電子情報機器の分野まで、いまや電気は欠かすことが出来ません。そして、私たちの家庭の中でも、数多くの電気製品が何気なく使われています。

私たち須藤電機製作所は、エレクトロニクスの黎明期である大正12年（1923年）に創業いたしました。以来、電気・電子技術の発展と歩みを共にしながら、各種産業用の高低圧受配電盤、制御盤、監視盤などを開発・設計・製造してまいりました。絶えず時代の先端を行く、制御系技術による高度な設計と、堅実な信頼性の高い製造技術は、国内外の皆様から高い評価を得ております。

時代の変遷とともに、産業の中心軸は軽工業から重工業へ、そして情報・サービス産業へと移行して来ました。そのような変化の中にあっても、弊社が着実な発展と確かな実績を築けました要因は、全ての産業活動の要となるエネルギーや、生産・流通の制御系技術を、一貫して磨いてきたからに他なりません。今後も将来の産業構造の変化にも素早く対応し、さらなる努力と研究を重ねまして、工業社会の基幹を担うキー・ストーン（要石）として自負を持ち、その使命を全うする所存です。

21世紀の幕開けと共に、旧来の秩序の大変動が起きています。国際政治や経済の混沌は、多様で柔軟な新しい価格を模索しての動きとも言えるでしょう。さらに国家・社会の枠を超えての、地球的な環境問題もクローズアップされてきました。産業や技術には、環境との共生が大きなテーマとして課せられてきました。これらの問題の根本的な解決のためにも、これからは情報技術とエネルギー管理の理想的な融合が求められています。

従来の量的成長から質的調和へ、そして真の豊かさへの転換が要請される新しい時代こそ、私たち須藤電機製作所が蓄積してきた制御・応用技術のノウハウと開発力が真価を発揮する時代であると確信しています。